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【脅威】1つのサイトが1位から9位を独占している!Googleの検索順位が異常事態?

2017年06月18日

最近名古屋や、大阪のセミナー会場で「美容室」とGoogleで検索すると1位から9位までホットペッパービューティーが表示されていることがありました。受講者の皆さんや私も非常に驚きました。

今日も、大阪で「美容室」とGoogleで検索すると次の図のように1位から8位までを独占しています。自然検索の上のリスティング広告でも1位ですのでトータル1位から9位までを独占しているという異常なことが起きています。



2015年にもそうしたことがあり当ブログで報告したことがあります。
『ホットペッパーが上位10位を独占している!?垂直検索の怖さとは?』(2015年11月27日)
http://www.web-planners.net/blog/archives/000166.html
その記事ではこうした事態に美容院のサイトを運営している方はホットペッパーに高額な掲載料金を払うこと無くどのような対策を取れば良いのかということを述べましたが今日でもその対策は有効なはずです。

しかしその記事を書いた2年前は縦に9列ではなく、横に2件 X 3列というように検索結果画面の上半分くらいを占めていたので未だマシでした。しかし、今は縦に9列なので異様な存在感を見せています。

いったい何故このようなことが起きるのでしょうか?Googleの技術系スタッフの非公式な過去の発表によると、「検索されたキーワードに最も関連性が高いサイトが他に見当たらない場合は1つのドメインのサイトから複数のページを検索結果に表示することがある」ということです。

複数とはどのくらいかというと通常2ページから4ページ、平均3ページまでが上限であることがほとんどです。

時々頂くご質問で「どうすれば1つのドメインの自社サイトにある複数のページをGoogleで上位表示させることが出来るのでしょうか?」というものがあります。

自社サイトのページをより多く露出させてより多くの見込み客に自社サイトに来てほしいという気持ちからだと思います。

このことを実現するには自社サイト内にそのキーワードで検索した時に該当するページを複数持つことです。

そうすることによりGoogleは同じドメインのページでも複数検索結果に表示せざるを得なくなります。

上の「美容室」というキーワードを大阪市内で私は検索しましたが、Googleは私が大阪市内にいるということをIPアドレスにより認識しています。そして私が大阪市内にいるので、大阪市内か、大阪府全域か、大阪府内の他の市であるのか、あるいは大阪駅なのか色々な可能性を察知して:

大阪府の美容室・美容院・ヘアサロン|ホットペッパービューティー
https://beauty.hotpepper.jp/pre27/

大阪市(大阪府)の美容室・美容院・ヘアサロン|ホットペッパービューティー
https://beauty.hotpepper.jp/pre27/city27100001/

大阪市西区(大阪府)の美容室・美容院・ヘアサロン|ホットペッパー ...
https://beauty.hotpepper.jp/pre27/city10600000/

東大阪市(大阪府)の美容室・美容院・ヘアサロン|ホットペッパービューティー
https://beauty.hotpepper.jp/pre27/city22700000/

大阪の美容室・美容院・ヘアサロンの検索&予約なら楽天ビューティ
https://beauty.rakuten.co.jp/pre27/

というように考えられるだけの候補ページを検索結果に表示したのです。

これらのページは各地域内の美容室の詳細ページにリンクを張っている一覧ページばかりです。

もしも自社サイトが「整体院 大阪」で上位表示したければ、自社サイト内に・・・

・大阪駅周辺でお勤めの患者さんからの相談事例一覧ページ

・大阪市内にお勤め、お住いの患者さんからの相談事例一覧ページ

・東大阪市内にお勤め、お住いの患者さんからの相談事例一覧ページ

・その他大阪府内にお勤め、お住いの患者さんからの相談事例一覧ページ

などの4つのページを作り、それぞれ少なくとも20件以上の相談事例ページにリンクを張った一覧ページを作れば「整体院 大阪」で検索した検索ユーザーの要望に叶う可能性があるということでGoogleはこれら4つのページ全ては無理でも2ページか、3ページを検索結果に表示してくれる可能性が増します。

物販の場合なら、例えば「紅茶 通販」で上位表示したければ自社サイトが紅茶の専門店だと有利になります。
紅茶の専門店ならば先ずトップページに紅茶の人気ランキングTOP10、おすすめランキングTOP10、新着ランキングTOP10を設置すればそれだけで30ページへの紅茶の一覧リンクを張ることが出来ます。

そして、紅茶に関するQ&A20ページを作りそれらにリンクを張り、紅茶の種類毎のカテゴリページが10ページあれば10件の一覧リンクを張ることが出来ます。

さらに、紅茶の美味しい入れ方に関するページを5ページ作り、それら全てにリンクを張れば、トップページは紅茶に関するページへのリンクが合計65個にもなりGoogle上位表示の条件の1つである関連性の高いページへの充実した一覧ページにトップページをすることが可能になります。

トップページの他に、全紅茶商品一覧ページを作り、そこから80個の紅茶の商品紹介ページにリンクを張れば全紅茶商品一覧ページも有力なページになります。

こうすることによりトップページだけではなく、全商品一覧ページもGoogleで上位表示されて合計2ページの連続ランクインを達成することが目指せます。

確かに1つのサイトがGoogle上位表示を独占するのは問題ですし、同業がそうしたことをしていれば腹も立つでしょう。

1ページ目に9ページも同じサイトのページを表示することをGoogleがすることはひどすぎると思います。

Googleはユーザーにとってそれが幸福に繋がると判断すれば、他の充実度の低いサイトを表示させるよりは1つのドメインのページを連続して9ページも表示させるという過酷なことをする情け容赦のない会社です。自分たちが正しいと思ったことはやり抜く会社です。そして残念なことにヤフージャパンもGoogleの検索結果を利用しているので国内の検索エンジンシェアの90%近くを握る独占企業です。そのためGoogleのパワーを牽制出来る検索エンジンが無いのが現実です。

しかし、文句を言っても始まらないので自分もそこからその原理を学び取り自社サイトの集客率アップに活かしたいという方はこのやり方を参考にして試してみて下さい。

決してGoogleに負けないで下さい。そのためにはGoogleの動きを1つ1つ注意深く理解して地味でも堅実な対策を取ることです。上手くいくことを祈っています。

何の実績も無い新しいサイトはどうすれば上位表示出来るようになるのか?

2017年06月10日
先日、SEOセミナーで講師をしていたときに受講者の方から非常に鋭い質問をいただきました。

それは「何の実績も無い新しいサイトはGoogleで上位表示しにくいのではないでしょうか?」

という質問でした。

この質問を頂く直前に私はセミナーでGoogleの検索順位決定方式について説明していました。
Googleの検索順位決定方式は何種類かありますが、その中で最もサイト運営者にとって困難な物があります。
それはどのようなものかというと「流入キーワードの実績」というものです。

例えば、「遺言」、「遺産相続」、「税理士」、「弁護士」、「相続税」、「財産放棄」などのキーワードである程度上位表示しており、それらのキーワードで検索した時に自社サイトが上位表示していてればそうしたキーワードで自社サイトに流入があるということをGoogleが認識してサイトのテーマは「相続」に関するものだと評価し、その結果「相続」というキーワードやその他相続関連のキーワードで上位表示しやすくなるというメカニズムです。

次のデータは競合調査ツールのシミラーウェブで見た「相続」というキーワードで上位表示しているサイトの流入キーワードの上位15キーワードです。



確かに相続関連のキーワードでの流入が多いことがわかります。

反対に自社サイトに「交通事故相談」、「債務整理 大阪」、「医療過誤 調査」、「弁護士 求人」などで上位表示してそれらのキーワードを検索した人達が自社サイトに来ると「相続」という言葉では上位表示しにくくなり、それらのキーワードの共通点である「法律相談」だとか、「弁護士」という言葉でしか上位表示しにくくなります。

このようにSEOで成功するには、上位表示を目指すキーワードに関連するキーワードをたくさん見つけてそれらで上位表示をするための対策をして実績を積む必要があるのです。

Googleはこうしたことを検索結果ページのクリック数、クリック率、そしてクリックした後にすぐに検索結果ページに戻ってくるかという直帰率や、クリックした後どのくらいの時間戻ってこないかというサイト滞在時間などのデータを常に収集してWebサイトの実績、人気度を測定しています。

そうなるとどうしても古くからサイトを運営しており、かつ長期間SEOをすることによりサイト内の様々なページが様々な関連性の高いキーワードで上位表示をしてたくさんの訪問者を獲得してる実績のあるサイトばかりが有利になるという法則が働くように見えます。そしてそれにより古いサイトばかりが優遇されて新しいサイトは上位表示に不利なままになってしまうような不公平が生じるように感じます。

新しいサイトであることのハンディーは克服出来るのでしょうか?そしてもし出来るとしたらどのようにすれば良いのでしょうか?

それは「他社が提供していない情報を見つけ出してそれをコンテンツ化する」というものです。

これは全てのビジネスにも通じることですが、競合他社が提供していないものを提供すれば自社の差別化が出来ます。
Webサイト上での情報提供にも同じことが言えます。

ほとんとの競合他社が彼らのサイト上で提供している情報と同じテーマの情報を自社サイト上で提供しても彼らは何年も前からその情報を提供していればそのことをGoogleは認識して実績として評価しています。そうした中に自社が割って入ろうとしても上位表示は困難になります。

しかし、競合他社が提供していない情報ならばそこには競争がほとんどなく、いわゆるブルーオーシャン状態(競合がいない状況)です。

では一体どのようなテーマの情報が多くの場合競合他社が情報提供していないブルーオーシャン状態なのかというと:

(1)売り手として触れたくない話題
商品を売りやすくする情報のほとんどはポジティブな情報ばかりです。ネガティブな情報に触れると自社サイトの売上や問い合わせが減ると恐れて競合が触れたがらない話題には・・・

・デメリット
・失敗
・費用・料金・相場


などがあります。

例えば太陽光発電のシステムを販売している会社としてはサイト上で太陽光発電のデメリットや失敗事例を載せたくは無いはずです。また、高いイメージの商品なので太陽光発電の導入費用は相場についてもあまり触れたく無いはずです。

ここにチャンスがあります。実際にGoogleで「太陽光発電」というキーワードを入力するとそれらのネガティブなキーワードや費用に関する複合キーワードが検索されていることがわかります。



しかし、そうは言ってもそうしたネガティブな情報やお金のことを書いてしまうと見込み客が自社サイトに訪問してくれたとしてもそっぽを向かれて買ってくれなくなるのではないかという不安がよぎるはずです。

それを解消するにはデメリットについて解説しているページの後半にメリットについても触れてデメリットは確かにあるが魅力的なメリットがたくさんありデメリットは相殺されるようにしても良いですし、デメリットを解消するにはどうすれば良いかを提案すれば良いのではないでしょうか?そうすれば最終的な読者の印象は「正直にマイナス面について説明してくれて誠実だ」というものになり信頼を獲得しやすくなるのではないでしょうか?

【Googleキーワードサジェストを調査するツールで「デメリット」という言葉が含まれる複合キーワードの調査結果】



また、費用については高いものを安く出来ない場合は、支払いの負担を減らすために政府の補助金、助成金について解説したり、低金利のローンを紹介するなどして初期費用の負担を減らす工夫を提案するのも信頼獲得に繋がるはずです。

(2)プロとして当たり前過ぎることを丁寧に説明する
見込み客からみると意味がわからないものはプロにとって当たり前すぎてサイト上で説明していないこと多々あります。素人目線で考えればニーズの高い初心者向けコンテンツが見つかるはずです。

(3)説明が面倒な事
説明をするのに画像やイラストが必要だったり、表やデータが必要なもの、動画による説明が必要なものなどは競合他社にとっても面倒なので情報がネット上に不足していることがあります。

オリジナルの画像を作ればGoogleの画像検索で上位表示してそこから見込み客が自社サイトに来ることもありますし、動画をYouTubeなどにアップすればYouTubeのサイトからやGoogleの動画検索結果ページからのアクセスも期待出来るようになります。

落ち着いてそうしたパーツを準備すれば長期間検索ユーザーに見てもらえる人気コンテンツを造ることが可能になりサイトにたくさんのアクセスをもたらすことを目指せます。

(4)情報収集が面倒な事
取材やアンケート、電話による聞き込みなどが必要なものも作成が面倒なので空白地帯であることがよくあります。そうしたものを用意できれば自社の信用アップにもなり長期的に利益をもたらしてくれるはずです。

以上が、実績の無いサイトが情報の空白地帯を見つけて検索ユーザーのニーズを満たすことによって早期に実績を増やすための工夫です。

どこにでもあるようなサイトを作るだけでは絶対に差別化は出来ません。ネット上で公開されている情報の空白地帯を見つけてユーザーのニーズを満たして下さい。そうすれば気がついた時には自社サイトのコンテンツは豊かになっており検索順位の上昇はもとより多くの見込み客がサイトに来てくれるようになるはずです。

被リンク獲得目的の寄稿がペナルティーになるとGoogleが発表!

2017年06月03日

Googleが公式に2017年5月25日の英語版ウェブマスター向け公式ブログで被リンクのペナルティーについての重要な発表をしました。
https://webmasters.googleblog.com/2017/05/a-reminder-about-links-in-large-scale.html

この発表によると被リンク獲得目的で他社のサイトに記事を寄稿した場合、一定の特徴が発見されると、リンクを張られたサイトも張ったサイトも双方ともGoogleによって被リンクに関するペナルティーを受けるというものです。

他社に記事を寄稿するというのは、例えば、海外のマーケティングの情報を日本語で発信しているブロガーが、日本の出版社が運営している海外マーケティングニュースサイトでコラムを書いていて、著者の名前の部分がリンクになっていてその部分をクリックするとそのブロガーのブログに飛ぶというものです。

しかし、こうしたやり方自体は何も悪いものではなく、ノーマルなものです。

今回の発表によると次のような場合にペナルティーが与えられる可能性があるということです:

1、リンク部分に著者の名前やブログ、サイト名ではなく、上位表示を目指すキーワードを詰め込んでいる場合
→ 通常、情報提供元のサイトにリンクを張る時は、その情報を提供した個人名、サイト名、会社名、またはブログ名などでリンクを張るか、http・・・というようにURLをアンカーテキストにしてリンクを張るのが常識ですが、そこにわざと「整体 大阪」だとか、「ホームページ制作東京」というようないかにも上位表示を目指すようなキーワードを含めるとSEO目的のように見えるということです。

2、同じ内容のコンテンツを1つのドメインのサイトだけではなく、複数のドメインのサイトに転載してそれら全てから著者のサイトにリンクを張ってもらうこと
→ より多くのドメインのサイトからリンクを張ってもらうほうが1つのドメインのサイトからリンクを張ってもらうよりも通常SEO効果が高いのは常識です。だからといって同じ内容のコンテンツを複数のドメインのサイトに転載してそれら全てから自分のサイトにリンクを張ってもらうというはまるでSEO目的のように見えます。

3、そのテーマに精通していない経験や知識が乏しい外部のライターを雇って書かせた記事を他社のサイトに掲載してそこから自社サイトにリンクを張ってもらうこと
→ 検索ユーザーが求める情報は彼らが知ろうとしているテーマにおいて知見のある人間が作ったコンテンツです。クラウドソーシングのようなサービスや外部のライティング会社にお金を払うことによってその分野に何も知識も経験も無い文章を書くことだけが上手い人間が作ったコンテンツは面白くないもの、役に立たないものがほとんどです。

外部のライターさんにコンテンツの作成を依頼する時は、発注者側が自身の経験や一次情報に基づいて収集、準備した情報を外部のライターさんに文字起こしをしてもらったり、読者に伝わりやすいように上手に編集してもらう程度にしておいた方が安全です。

Googleはこれら3つのポイントに注意するよう呼びかけています。

また、他人のコンテンツを自社サイトに掲載しようとしているサイト運営者には次の点を自分自身に問いかけるべきだと述べています:

「私はこのコンテンツを作った著者のことを知っているのか?」
→ 知りもしない人物がコンテンツを自社サイトに載せるというのは自社サイトの読者に有益な情報を提供するという本来の目的に逸れるものであり、それはそのままSEO目的のためにリンクを張ってあげているとGoogleに解釈されても仕方がありません。サイト運営者は自社サイト上で発信する情報に対して責任を持たなくてはなりません。特にWelqやMeryなどのキュレーションサイトの問題が昨年起きたばかりです。

「この著者のコンテンツは私のサイトのテーマにフィットするか?」
→ これも常識的なことです。自社サイトのテーマにフィットしないコンテンツを載せることに合理性はほとんどありません。

「掲載しようとしているコンテンツは有益なものか?」
→ 有益なコンテンツ以外を自社サイトに載せるということはサイト訪問者を裏切ることになります。

「もしも少しでも疑わしい意図のあるコンテンツの場合は、 その著者のサイトにリンクを張る時にrel=”nofollow” を含めたリンクを張っているか?」
→ リンク先にリンクの効果を与えたく無い場合はアンカータグの中にrel=”nofollow” という属性を含めるようGoogleは以前より提唱しています。

以上が今回のGoogleの発表ですが、これまで以上にリンクを他人に張る時には注意をしなくてはならなくなりました。
リンクを張る方も、張られる方もより一層の注意が求められます。

英国のSEOカンファレンスでは何が話題になっているのか?

2017年05月28日

先週の2017年5月22日からロンドンで開催されたSMX London 2017に参加して先ほど帰って来ました。

ロンドンのWebマーケティングのカンファレンスは今回で2回目ですが、米国のカンファレンスとは次のような点が違うように思えます:

1、英国は島国であり、ヨーロッパにある多くの近隣国との貿易に力を入れている国なので海外SEOの話題が多い
→ 1日目5月22日のプレカンファレンスではその名も「International Search Summit 2017」(国際サーチサミット)という海外SEOの話題だけで丸一日多数の講座が開催されました。SEOの対象はGoogleだけではなく、Yandex(ロシア)、Baido(中国)、Wechat(中国)等に多岐に渡るものでした。



どうしても日本人相手のビジネスばかりで精一杯になりがちですが、英国にとってヨーロッパ諸国があるように我々日本人も近くのアジア諸国という成長市場を対象にSEOを実施すれば大きな成長機会を得ることが出来るはずです。

2、米国のカンファレンスはGoogleが最近どのような発表をしたのかという解説が多いのに対して、英国のカンファレンスはそれを踏まえてどのような対策を取るべきかというGoogleとは一定の距離を置くスタンスが見れる
→ Googleの技術スタッフが公式、非公式に発表する方針に一喜一憂するのではなく一定の距離を置いて、中長期的な流れを掴み、本質的な対策を取ろうという姿勢がありました。こうした落ち着いた態度も必要なのではないかと思いました。

海外SEO以外ではどのような話題があったのかというと主に:

(1)モバイルファーストインデックスの事前対策

(2)AMPというダウンロードスピードが高速なサイトの活用方法

(3)ソーシャルメディア活用がSEOにどのくらい効果があるのか?

(4)ボイスサーチ(音声検索)とAI(人工知能)対策

(5)最新の検索順位決定要因調査結果

(6)Googleのあらゆるパターンの手動ペナルティー対策

(7)モバイル対応をしている各種SEOツールの発表

というようにそのほとんどが今後私たちWebサイト運営者に求められるモバイルファーストのSEOについてでした。

今回学んだことは今後のブログ記事に反映し、詳細については全日本SEO協会の会員専用サイトにある動画ニュースコーナー「週刊SEOビデオニュース」と
「月刊会報誌 MONTHLY SEO REPORT」https://www.ajsa-members.com
などで報告させていただきます。

Googleの公式発表によると今年末から来年初頭にかけてモバイルサイトの内部を検索順位決定要因とするモバイルファーストインデックスが導入されます。
5月も終わろうとしており、残された時間は半年しかありません。

モバイルファーストインデックスが導入されてしまったらPCサイトをいくらいじってもモバイル版Google、PC版Googleの検索順位には反映されなくなります。モバイルサイトの内部対策がモバイル版Google、PC版Googleの検索順位に反映されるようになります。

その日が来るまでの間に何としても、自社サイトのモバイル版の充実と軽量化、そして他のモバイルサイトやSNSから紹介してもらえるようなコンテンツ造りに邁進して下さい。

サイテーションシグナルが高いサイトは地域キーワードで上位表示する!

2017年05月20日

前回の記事に引き続き、地域性の高いキーワードで上位表示を目指すローカルSEOで成功するための8つの要因の5番目は

【5】サイテーションシグナル:8%

です。

サイテーション (Citation)とは学術論文の言及のことを意味します。サイテーション数の多さでその論文の学術的な価値が測られることからGoogleの特許情報によると、サイテーションが多いサイトは信頼性が高いということです。
このような概念のことをサイテーションシグナル(言及信号)と呼びます。

従来のGoogleはサイトの人気度の指標として被リンク元の数と質を主な情報源にしてきましたが現在では他人のサイトからリンクをされていなくても、ただ言及されているだけで一定の評価をするようになってきています。

人気のある企業やブランドほど、様々なサイト上でリンク情報は無くても話題にしているという人間行動をGoogleのアルゴリズムに取り入れるようになりました。

Web上で自社のブランド名を話題にしてもらうためのサイテーション対策としては次のような方法があります:

1、独自性の高いブランド名を作り、ブランド名を統一する
社名はもちろん、自社独自の商品・サービスのブランド名は他社には無い独自性のある物を考え、表記を統一することによりその会社のブランド名だとGoogleは認識しやすくなります。

2、人々が話題にしたくなるユニークな取り組みをする
得するイベント、珍しいイベントの開催、新規性が高い商品・サービスの発売などをすることにより様々なメディアやソーシャルメディアなどで取り上げられ情報が拡散されやすくなります。

3、プレスリリースを行う
人々が話題にしたくなるユニークな取り組みを実施する時は事前にプレスリリース代行サービスを使いより多くのメディアに掲載されることを目指す。プレスリリース代行サービスで効果が実証されているものとしてはPRTIMESやアットプレス等があり、1回あたりの代行手数料は3万円前後です。

4、ポータルサイト掲載にして自社ブランド名の露出を増やす
ネットユーザーの多くがGoogle等の検索エンジン以外のショッピングモールや口コミサイト、比較サイト、業種別ポータルサイト、地域ポータルサイトを使い情報を探しています。そうしたところに掲載されれば自社のブランド名がより多くの他社のサイトに載ることになります。

5、ソーシャルメディアで自社ブランドの存在を知らせる
Facebook、Twitter等のソーシャルメディアで日常的に情報発信をしてその中に自社ブランドの商品・サービスを紹介するという地道な作業を行うことが中長期的にサイテーションシグナルを増やすことになります。

これらのサイテーション対策は一般的な対策ですが、MOZ社の今回の調査によるとローカルSEOで成功するには次のような点がポイントになるということです:

(1)インターネット電話帳(日本ではNTTのiタウンページ)への掲載状況
→ iタウンページはオーソリティーのあるサイトなので掲載には事業内容や所在地の正確性等の審査が必要であり、審査を通った企業は一定の信頼性が期待できます。

(2)電話帳データとの整合性
→ iタウンページに掲載された電話番号や所在地が公式サイト内に書かれたものと一致しているかをGoogleは見ているのではないかということです。

(3)その他ローカル性の高いWebサイトへの掲載件数等
→ iタウンページの他にもローカル性の高いサイトがあります。それらは地域のミニコミ誌のWebサイトや地方新聞や雑誌などのWebサイトです。そうしたところへの掲載もローカルSEOにプラスに働くということです。

以上がサイテーション対策についてです。

Webサイトの信頼性、所在地の正確性などを高めるためにはこうした対策を行うことが求められます。

そして信頼性と正確性を高めることがローカルSEO成功の近道になるのです。

次回はローカルSEOの6つ目:

【6】Googleマイビジネス(企業用のGoogle+)の掲載状況:7%

の検索順位決定要因について解説させていただきます。

クリック率は検索順位に影響するのか?

2017年05月13日

MOZ社が発表したローカルSEOの検索順位決定要因8つのうち前回に引き続き今回は:

【3】ユーザー行動:11%
【4】パーソナライゼーション: 9%


について解説させていただきます。

【3】ユーザー行動:11%
ユーザー行動というのは検索ユーザーがGoogleの検索結果ページ上でどのような動作をしたかをGoogleが記憶してそれを検索順位算定に組み入れるというもので、MOZ社によると次の2つの要因があるということです:

(1)Googleの検索結果ページ上のクリック率
→ これはSEOをする人達が見過ごしがちのことなのですが、Googleの検索結果ページのどのWebページが何回クリックされたかというクリック数や、表示された回数とクリックされた回数で算出されるクリック率という重要な要因のことです。

人気があるサイトほどそうでないサイトに比べてGoogleの検索結果ページ上でのクリック数やクリック率は多くなります。
このことをGoogleは創業依頼ずっと被リンクのデータと同じように重要な指標としてデータ収集をし、検索順位算定に役立てています。

こうしたクリック率を表示順位に役立てるという発想はGoogleだけではなく、楽天やアマゾンの商品検索結果やブログランキングシステムにもあり、昔からクリック率が高いものがそうでないものに比べて上位表示されるよう設計されています。

しかし、言うまでもなくクリック率が高いものが上位表示するということが知れ渡ると不正クリックをするユーザーや大量のユーザーを雇って不正クリックを代行するサービスなどがまかり通ることになります。(「クリック代行サービス」という検索キーワードで検索すると実際にクリックを増やす作業を販売しているところがいくつも出てきます)

こうした不正行為を無力化するためにGoogleなどのシステム提供者はユーザーのIPアドレスや接続環境などを認識して同じユーザーによる連続したクリックは不正クリックと見なして無視したり、ペナルティーを与えるという工夫を施すようになっています。

ではどうすれば正当なやり方でGoogleの検索結果ページ上のクリック率を高めることが出来るのでしょうか?

それは:

@ サイト内に検索ユーザーが探しているコンテンツのあるページを増やすこと

A それらのWebページが検索結果ページに表示された時にユーザーがクリックしたくなるように検索結果ページに表示されるタイトルタグとメタディスクリプションに魅力的なフレーズを含めること

の2つに尽きます。 

@を実現するためには常日頃から検索ユーザー、見込み客が知りたそうなテーマを予測してコンテンツ化する必要があります。
そしてそれはただ単に作れば良いというものではなく、分かりやすく、見やすくする工夫をしなくてはなりません。

よくある間違いとしてSEOは技術的なテクニックであるという認識です。タグ使い方の知識やプログラミングの知識というような単純な技術論だけではSEOは決して成功しません。

では技術論の他に何が必要かというと、それは「プレゼンテーションスキル」です。プレゼンテーションスキルというのは読者にメッセージが確実に効果的に伝わるようにするための技であり、それは科学的なものではなくどちらかというと芸術的なものです。そしてプレゼンテーションスキルを高めるために絶対に必要なセンスはコミュニケーションスキルです。つまり「伝える技術」です。

こうしたプレゼンテーションスキル、コミュニケーションスキルという芸術的なセンスはAを実施するときにも要求されます。

優れたコンテンツを造るには結局、技術と芸術という2つの知識体系が必要なのです。

(2)モバイル版Googleの検索結果ページに電話番号が表示された場合の発信率、その他クリック率等
→ これはモバイル版Googleで地域性が高いローカルキーワード、例えば「スポーツジム」で検索すると自然検索部分のすぐ上に地図欄がありますが、そこの右側に表示される「電話」というボタンがクリックされた回数と表示回数とクリック数から算出したクリック率のことです。



【4】パーソナライゼーション: 9%
パーソナライゼーションというのは検索ユーザーの過去の検索履歴データに基づいてGoogleがその人に最適な検索結果をカスタマイズして表示するという人によって異なる検索結果ページを造ることを言います。

例えば、同じ書き方の言葉で異なった意味の言葉があります。例えば「バレー」という言葉です。バレーボールのサイトばかり見ている人はGoogleがバレーボールに強い関心があると判断してその人が「バレー」で検索した時にバレーボールのサイトを表示しようとします。

反対にバレリーナが踊るバレーのサイトを良く見るユーザーが「バレー」で検索した時に踊りのバレーのサイトを表示しようとします。
Googleは日々無数の検索ユーザーの検索行動履歴を収集しています。そればかりではなく、オリジナルブラウザのChromeブラウザやGoogleアナリティクス、サーチコンソール、アンドロイドOS、YouTubeなどのサービスも提供しておりデータ収集をするための仕掛けを世界中に張り巡らしています。
それにより日々Googleの検索サービスは改善されており、他社の追随を許さない完成度に近づいてきています。

以上がローカルSEO対策で重要な要因であるユーザー行動とパーソナライゼーションの2つについての解説です。
これら2つの要因はそれぞれ比率的にはと11%と9%でしかありませんが、両方を足すと20%にもなりますので無視することは出来ません。

次回はローカルSEOの5つ目:

【5】サイテーションシグナル:8%

の検索順位決定要因について解説させていただきます。
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